山口敬之氏、「幸福実現党」初代党首からも顧問料を得ていた 4/20(月) 8:00配信
デイリー新潮 山口敬之

「同情するなら金をくれ」というドラマの名台詞があったが、山口敬之元TBSワシントン支局長(53)もそんな心境だったのかもしれない。なんと、「幸福実現党」の初代党首からもお小遣いをもらっていたのだ。
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2015年、ジャーナリストの伊藤詩織さんへの準強姦容疑で逮捕状が出ていた山口記者。
“総理ベッタリ記者”が、詩織さんとの民事訴訟に敗訴したのは昨年12月のことだった。

さる事情通によれば、「長い裁判生活で困窮しているのでしょうか。“いわくつき”の顧問先から月15万円をもらっていますよ」

顧問先は、「JCU」なる一般社団法人。「幸福実現党」初代党首の饗庭直道(あえばじきどう)氏(53)が設立し、現在、代表理事を務める。
「饗庭さんは幸福実現党が発足した09年、党首に就いた人物です。彼は幸福の科学を離れた15年、“保守”を掲げてJCUを設立しました。保守層にはわりと知られている団体です」(同)
では、そのJCUにどんな“いわく”がついたのか。

「最近、数百人の投資家から集めた9億円が消えたことが発覚しました。“保守のコミュニティー創出”を理念とした仮想通貨発行を名目に募った資金です」
と、JCU関係者。事件化していないので詳細は不明だが、これだけの資金が消えるとはマトモではない。

「饗庭さんは山口さんの人脈を頼るために顧問に引き入れました。評論家の小川榮太郎さんの紹介と聞いています。
JCUでは年1回、大きな会を催しますが、18年の会で、山口さんの力で稲田朋美先生や甘利明先生といった自民党の大物を呼んでもらった。それで翌年から顧問というわけです」

関係者はこう振り返る。
「JCUの出資者には、幸福の科学の信者も一定数います。仮想通貨の件で金を出したのも信者です。
饗庭さんはいまも信者ですが、教団とは疎遠。でも、かつて親しかった大川隆法総裁にもらった『直道』という名前を使い続けるのは、信者をつなぎとめるため。山口さんには回り回って信者の金が流れているのです」 

JCUの広報担当者は、「顧問料は19年1月からお支払いし、継続中です」と言うから、200万円以上が山口記者に渡っていることになる。

幸福の科学グループ広報局に聞くと、「当教団とは一切関係ありません。もし出資されている信者さんがいたとしても、それは個人の自由意志で判断されているものです」

永田町のザ・キャピトルホテル東急でのレジデンス暮らしなど、以前、山口記者に金満生活を送らせていた「ペジーコンピューティング」の経営者は巨額助成金詐取事件で実刑判決を受け“蛇口”は潰れた。
グルメ情報サイト「ぐるなび」を開設した人物の会社をはじめ顧問先数社にも詩織さんの一件で逃げられた。
そして“宗教マネー”に縋(すが)り――。総理ベッタリ記者が次に頼るのは誰か。

「週刊新潮」2020年4月16日号 掲載
https://news.yahoo.co.jp/articles/6aa77a631e81c336538c63c21bf5c439142b1f4e