特に仮想通貨離れが深刻なのが、若者を中心にバブルに沸いた日本市場だ。
昨年末に5割を超えた取引全体に占める円建てのシェアは1割を下回る。
米ドルとの等価交換をうたい、中国マネーが流入しているとされる「テザー」(4割強)や
韓国ウォン(4割弱)との差は大きい。
円建ての売買代金はピークの25分の1の水準だ。

ビットコイン価格は3月を最後に1万ドルに届かず、6000ドル台で膠着状態が続く。
17年年間で15倍近くになった値動きをみて参入した個人も多くが含み損を抱える。
保有額が一時5000万円を超えた都内の20代男性の持ち分は700万円を割る。
「放置して10年は持つつもり」と話す。

1日の値幅(高値と安値の差)の縮小も投機熱を冷ます。
17年は1日に1割上昇する日も多く、同12月22日には過去最大の値幅(4110ドル)となった。
だが足元では100ドルに届かない日が目立つ。
一獲千金を夢見て参入してきた投資家にとって、この値幅は「つまらないの一言に尽きる」(都内の20代男性)。