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ASICBOOSTは30%程度の電力効率を向上させる技術だが、手法として、overtとcovertという
2つの異なったアプローチがASICBOOSTには存在することを理解する必要がある。
前者と後者の違いはASICBOOSTを使用したかどうか外部から検証できるかどうかという点だ。

前者が今回slushが採用したもので、ブロックの先頭にあるversion bitsを変化させコルジョンを作成する。
version bitsの値が乱雑したものがブロックチェーンに組み込まれる為に検証は容易である。
この手法が自社mining hardwareに含まれているとして、昨年bitmain社に説明を求めたところ、
「testnetにおいて実験したことはあるが、mainnetでは使用したことはない」としている。
現在のところ疑わしいブロックは発見されていない。

後者はblock内のMerkleRootの一部ハッシュを固定化することで計算効率を向上させる手法だ。
外部からの使用の検証が難しく、前者のように使用痕跡が認められにくい為、対応したmining hardwareでは
密かにアドバンテージを握ることができる。一方でMerkle Rootはブロック内に含まれるトランザクションをハッシュとしたものである為、
segwitなど圧縮技術には対応できない手法とされている。このことからbitmain社は自己利益のためにsegwit導入に賛同しないと報じられた。

bitcoin magazineは同日のリリースで「halong社のdragonmintminerが最初のovert ASICBOOSTに対応したものだ」と報じている。