ショートは売りから入るので、値段が下がっていく市場で利益を出すことができます。

テレビで「フィリピンのバナナが豊作だ」とやっていて、
スーパーで300円で売られていたら、
あなたより先にショートする人が現れて、あなたがショートする頃には
大抵300円で売れなくなっているでしょう。

または、ニュースを見た買物客は300円のバナナを高いと思うようになり、
バナナを買い控えるかもしれません。

すると、バナナが古くなる前にスーパーは値下げを行い、
価格を需要に合わせようとするでしょう。

すると、フィリピンから安いバナナが入ってくる前から
大幅値下げが実施されるかもしれません。

するとあなたがショートする前に値段が下がって、
利益が思ったように出なくなるかもしれません。

あとは、豊作というニュースが早とちりだったという可能性もあります。
そうしたらあなたは先にバナナを売った値段より高い値段で
買い戻さなくては行けなくなる可能性もあります。

だから、ショートを成功させるには目を凝らし、
需要と供給のバランスがおかしいところを誰よりも早く見つけないといけません。
買いから入るのと違い、「借り物」で商売をするわけですから、
買い戻して返却する責任があるのです。

だからショートは安易に誰もがやっていいものではなく、
市場を熟知した者だけが行うべきなのです。さもないと火傷しますよ!