ファンタジー世界で背徳的な百合

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王宮勤めの優れた魔術学士だったアリーセは、騎士として戦地に赴いた夫の死をきっかけに一線を退き
王都から離れた街に移り、教会や孤児院の貧しい子供たちに学を与える教師として過ごしている。

そんなアリーセの生徒の一人で、孤児院の年長組として彼女の手伝いをしているのがマナだった。
マナは比較的最近流れついた戦争孤児で、まだ少女ではあるが里親を見つけるには難しい年齢。
このまま孤児院を経営する側になるか、アリーセのように教師になれたらという。
美しく優しく聡明で、なのにどこか虚ろな危うさのあるマナに
アリーセは時折強烈な魅力を感じるようになっていく。

ある日、孤児院でなく自宅に招かれたマナが、アリーセに突然キスし告白する。
アリーセは拒み諭すが少女の感触をぬぐうことができず、
孤児院の物置で再び誘惑された時は拒みきれず受け入れ流されてしまう。

夫を失った寂しさを年下の少女で紛らわせているのではないかと悩むアリーセ。
そんな彼女の元に、夫が生きて、敵国の将となって現れたとの報が届く。