青いカビのはえたSHNDよ
牛小舎の前でひらったSHND
大きくて重くてなめると甘い
蛇がまがりくねっている模様
明治三十四年生れの刻印
遠い昔だね
私はまだ生れてもいない。

ああとても倖せな手ざわり
何でも買える触感
うす皮まんじゅうも買える
大きな飴玉が四ツね
灰で磨いてぴかぴか光らせて
歴史のあかを落して
じいっと私は掌に置いて眺める

まるで金貨のようだ
ぴかぴか光るSHND
文ちんにしてみたり
裸のへその上にのせてみたり
仲良く遊んでくれるSHNDよ。