プロ野球公式記録システムを巡る内部告発文書と変革のなき野球機構の暗い体質

数年前のトピックスではあるが、一般社団法人日本野球機構(NPB)が保有しているプロ野球の公式記録システム
「ベースボール・インフォメーション・システム(BIS)」について、世間では取り沙汰されない顛末についてレポートした。

電通から引き継いだシステムは無事運用され、プロ野球公式戦では、マイナー・トラブル程度で済んだと各メディアから聞かされた。
このシステムの運用を引き継いだ「伊藤忠テクノソリューションズ株式会社」(以下、CTC)が、
BISを運用している旨を誇らしげに発表している自社サイトを発見すると時同じくし、ある糾弾文書のコピーを入手した。

内容を証左すると、NPBが電通からシステムを引き継いだ後、そのシステムに変わる新システム開発にまつわる内部告発文書と読み取れる。

文書の作成主は「一般社団法人日本野球機構正常化委員会」とあり、宛先は「プロ野球オーナー、社長の皆さま」とある。
この文書には日付もなく、いつの出来事なのか文面から推察するしかない。内容には「平成24年度」とあるので、
2012年もしくは13年のものかと思われる。また実際に「正常化委員会」なるものが存在するのか、
この告発文書がプロ野球界の各オーナーに届いたのか、追跡調査は難しい。だが、文書を紐解いてみると、新システム開発手法に問題があったとみるべきだろう。
https://news.yahoo.co.jp/byline/tamasaburau/20170921-00075963/