ピカソと同時代を生きた同じスペインの天才建築家アントニ・ガウディを例に上げると分かりやすい
あのサグラダ・ファミリアだ
この教会はガウディの設計で着工されたが、4分の1も出来ないまま未完成のうちにガウディは世を去った
しかも、ガウディが残した設計図などの資料すらスペイン内戦で失われた
だが、職人の口伝えやかろうじて残った外観の大まかなデッサンを元に建築は続けられ
後を継いだ建築家がガウディの構想を推測しながら現在も建設は行われている
そうしてサグラダ・ファミリアはガウディの作品群の構成物件として世界文化遺産にも登録されたわけだ
ピカソの架空の未完成作に油性マジックで落書きするに等しいなんて詭弁よりも
よほど今回の成り行きを思わせるものがある