アクアは大仏と同じだったな

石上のことは好きだけど「それはそれとして」
文化祭で団長と普通に付き合って普通に別れることができるのが大仏こばちと言う人間
大仏の目的はつばめをフリーにして石上のサポートをすることなんて言われたりもしたし
本人が語る通り単に文化祭やクリスマスに男を確保したかっただけかもしれない
いずれにしろ単一ではない複合的な要因で、悪く言えば打算的なもの
ラブコメの登場人物が片思いしてるなら一途に思い続けその間は誰とも付き合っちゃいけないとか
読者は勝手に枷を嵌めがちだけど、人間の行動心理ってもっと複雑だから
好きな相手がいても他の相手と恋愛関係になれるのは、ある意味でとても人間らしいと思う

翻ってアクアはどうか?
あかねが本心から好きでそれ以外の女は目に入らなくなって意図せずに避けているなら
あかねが幸せになれる道も残っていたが、今回明かされたアクアの本心ではそうじゃなかった
周りの奴(妹と重曹だけ…)の未来を考えて、重曹に男がいるとバレて何かされたら
俺は耐えられないと思ったから重曹と距離を置くことにした
あかねにデートでは店選びに気を付けるように指摘された回がアクアにとって転機だった
かと言ってアクアがあかねのことを愛していないわけではないと思うし
アクアは大仏のように「それはそれとして」で切り替えられるだけなんだよ

率直に言えばあかねが可哀相だし、この後「誰も愛さない」フェーズに移行するなら
この先も誰かが勝って単純に幸せになることにはならない悲劇が待ってるんだろう