ところで元刑務官の人のブログがあって、いま読んでいるのだが、いろいろとぶっちゃけていて面白い。
しかし、この人のブログを読む限りでは刑務官に比べると警察官はホワイト企業だと感じるぞ。

警察官はまだ出世欲というのがあるらしいが、刑務官にはほとんどの人には出世欲がないらしい。
なぜかというとただでさえスーパーブラックなのに幹部になるとさらにブラックになるから。
それが証拠に刑務官は国家公務員であるにもかかわらず、いわゆるキャリアがまったくと言っていいほどいない。
キャリアはいきなり幹部から始まるのだが、刑務官の幹部はスーパーブラックなので誰も刑務官のキャリアをやりたがらない。
そんなだから刑務官は幹部になりたがらないのだが、上司に無理やり昇任試験を受けさせられる……

他にも、まともな休日がない。有給もとれない。休みの日でも常にどこにいるのか把握できる状態にしておかなければならない。
5人以上で飲み会するなら「集会届け」、遠出するなら「他行届け」、外泊するなら「外泊届け」を上司に提出して許可を得る必要がある。
だから合コンでも「集会届け」を提出する。もちろん呼び出されたらどんな状況でも刑務所に駆けつけないといけない。
刑務所の敷地内に官舎があり、そこに住まなければならない。結婚などしたら官舎から出られるが、幹部になったらほとんど強制で官舎に住むことになる。
残業ばっかり。しかも予算が尽きたら残業代なしでサビ残ばっかりになる。休日出勤しても代休なし。
熱が39度あっても休ませてくれない(代わりの出勤者をみつければ休ませてやると言われる)。
夜勤は24時間勤務で、夜は巡回でほとんど歩いているので一晩で4キロくらい痩せたことがある。
(本来夜勤は仮眠時間があるはずなのだが、ブログを読む限り仮眠ができない状況なのではないか……)
とにかく厳しくバカな先輩がいてパワハラが凄い。冷暖房がないので夏は熱中症になるほど暑く、冬はしもやけするほど寒い。