>>722
そうその通り。淡い初恋などではなく、お互いに母親を河原の石で撲殺し将来を誓い合った二人なので、結びつきは固いはずである。静一を認識したあとの吹石の頭の中には、過去への強い思いと現在の幸せな生活とが渦巻いていたように思われる。そして、大人の吹石は現在の生活を選択した。一方でこの当然の選択が静一の背を死へと強く押すことになった。もう自分を見ている人は本当にいないと再認識させられたのだと思う。(本当はまだもう一人見ている人がいるのだが)