6部のエンディングを改めて読みなおすと夢オチっぽいね
アリは宇宙を漂って地上に降りたあと仲間のアリに背を向けて虚空を見てる
次ページのエンポリオもバス停とは反対方向を向いている
バス停に向かって急いでいたのなら方角が合わないから
この時、エンポリオは既に停留所に到着していてバスを待っていたはず
にも関わらず、バスが通過するまで、その存在を見落としている
目にゴミが入ったとて、見通しのいい直線道路でバスを見逃すほど目を擦り続け
バスの運転手が客に気づかないほど、バス亭から離れて待っていたのも違和感がある
ガソリンスタンド以外なにもない場所で荷物を持たない軽装なのもおかしい
エルメスが荷物ごと放り出される展開も、手ぶらに対する不自然さを引き立てる
不合理としてはささいだが、エンポリオの挙動は夢に特有の強引さがある
前フリのアリが近づいてきた仲間を見ずに前を見ていたように
現実のエンポリオはアイリンと同じ世界に辿り着いたとしても向き合わなかったのでは
ジョリーンたちの想いを受け継いだエンポリオであったのなら
再会せずとも生きていける強さを身につけていたと思うんだよね
例えば億泰が息を吹き返す直前に死んだ兄と再会した空間や
殉職した警官と再会したアバッキオがいたレストランのように
エンポリオが死別した仲間と再会したバス停にはキナ臭いものを感じる
であるならバスに乗り遅れたというのは前向きなサインではあるけど