殺人罪で服役した滋賀県の女性が、やり直しの裁判で「無罪」が確定したことについて、滋賀県警は当時の捜査に問題がなかったとする認識を示しました。
湖東記念病院の看護助手だった西山美香さん(40)は、入院患者を殺害したとして12年間服役しましたが、やり直しの裁判が開かれた結果、「不当な捜査で自白が誘発された疑いが強い」などとして、無罪が確定しています。
このことについて、滋賀県警トップの滝澤依子本部長は、3日の議会で当時の捜査に問題がなかったとする認識を示しました。
「当時、事件の発生を受けて県警としては事件解決に向けて必要と考えられた捜査を尽くした。(再審判決で指摘された)不適切な取り調べ、あるいは恣意的な証拠開示、予断に基づく死因鑑定といった事実は確認されていない」
一方で、滝澤本部長は「結果として西山さんに大きな負担をおかけし、心苦しく思う」と、謝罪しました。