フーセンガムだのレトルトカレーだのファミレスのジャンバラヤだの
そもそもそんなもん、莫大な金と手間隙かけてまで
再現したくなる代物なの? としか言いようがない
まったくうまそうでもないし

ちなみに「極道めし」という土山しげるの大人気グルメ漫画がある。
この漫画では監獄の中で囚人たちがそれぞれ
「自分が今まで食った一番うまいもの」について語り、
生唾を飲み込む音が一番多かったものが優勝となる。

この競争である囚人が自身満々にで自分が食った
一番うまかったものとしてフィリピン料理だの高級フレンチだの
語りだすが、審査以前に論外として切り捨てられる。
実際に同じ料理を食った事のある囚人がほかにいないから
味について想像もつかず、審査できないためだ。

「ロストフード」も同じで、作中の今では食えなくなった飯とやらを
実際に過去に食った事のある人間でなければ味の想像もつかないし、
そもそもまったくその飯にノスタルジックな価値自体を見出せない。
そういう意味でグルメ漫画として欠陥が大きいと思う