禁書の美琴と超電磁砲の美琴が別人視されやすいのは書き手の価値観の差が非常に大きいからかもしれないな
鎌池版の登場人物はどれが本質で本当の顔なのかがはっきり定義されている
これに対して鎌池版以外ではどれが本質というのは確定されているわけではなく、人には何面もの顔があるという具合になっている
美琴が同世代の友人と本当に楽しげに過ごす少女であるのは鎌池版の中では本当の姿ではないとされるが、鎌池版以外ではそれもまた美琴の形として描かれる
他のキャラクターも例として挙げると、垣根の本質が白垣根に現れた善の部分とされて名前と能力を占有するのは鎌池的価値観の中では異常事態ではない
鎌池的価値観以外の見方では、一側面に過ぎない部品が垣根本人の名と能力を奪っている状況にしか見えないとしても