魔風って「魔が差す」と同じ意味なんだよな。
バタバタとヒナコの心にも風が吹き込んでるかのような描写は新人離れしてるなあと思った。
馬鹿だなと考えを改めたのに、そこで結局は轢いてしまう不可抗力さみたいなところにも、
ただ運が悪かったんだ、頑張らなきゃというだけでは割りきりきれない当事者の複雑さと、震災の暗い影を象徴してるように感じる。
エンタメ偏重のヤンジャンで、こういう作家性もってやるのって、まあ頑張ったよなと思う。

このままだとスレチなのでついでに書くけど、原作のnojo先生にも見習ってほしい。
序盤でインパクト出すのに、時事ネタをぶっこんだのかもしれないけど、「ドーン」って。
このまま触れないで終わってもいいけど、まあサスペンスだの謳ってる割りに深さはないって評価になるよな。