ふんわりとした「TVゲームでよく見るソード&ソーサリー」を、よく漫画にしていると思う
そこに食材としてのモンスター、身もふたもなく利害で動く人間のリアリティをまぶしたのがダンジョン飯

この「ふんわりとした」っていうのが、要するに根幹だったり重要なエッセンスだ
数々の具体を抽象として掴んでいるという点で、作者は上手いんだよね
抽象から(自分が知っている)具体を取り出すことは容易だが、『自分が知っていた』ことが唯一だったり先だったりすると、「〇は△のパクリ」論が出てくる
「そもそも多くの過去作で扱われる、定番展開なんだけど?」という当然の指摘も、思い込みには勝てない