今でもそうか知らないけどバドミントンは「性格の悪い奴」(良い言い方なら相手を操って欠点を見出し相手を翻弄させられる人間)が強いという風潮が少なくとも15年前は強くあってこれは教師にも言われた
この辺がバドミントン強者=「性格が悪い」に繋がってるのだろう

実際にこの漫画では性格が悪いことを主人公も去り際さんも自認しているところがある
志波姫が益子に3勝4敗で益子すら思考力では及ばないとわかり恐らくプレイのスケールとセンスで倒したのも志波姫の圧倒的な思考力あってのもので
綾乃に気持ちいいプレイをさせないためならあえて点をくれてやってもいいという態勢でプレイした(これは正解だったが)
だが「なんで私に笑いかけてくれたの?」という対なぎさ戦以降浄化され子供のような綾乃の問いかけに幾らでも心を乱す効果があると知りながら
そんな純粋さを壊すことはできなかったのも主人公補正がなくまた勝負に矜持を持っていた志波姫の敗因ではある
しかし余談ではあるが現在の世界バドミントン戦は(どのスポーツもだが)相手のどこに欠点があるかをあらゆる手段で見つける情報戦になっていてそれを一番体現してるのもまた志波姫だった

長かったけど綾乃はゲスか否かじゃなくてそのアジリティで対戦相手を食うのが上手いプレイヤーで
勝つ為ならどんなプレイでもする(ダブルスで2:1をしようとするとか奥義のようなハルダウンクロスファイア繰り出す)のが対戦相手にとっては怖いしまた相手にとって不足なしと思われる人間だから
本人が自分は性格が悪いと思っていてもそれを一概にゲスという一言で片付けるのはよくないと思う