>>802

一般の参考書などでは、武士が発生した理由を地方の豪族や有力百姓が、
自分の土地などを自衛するために武装したことから説明される場合がある。
しかし、平将門や藤原純友の出身が、天皇家の子孫や国司クラスの貴族であった事が示すように、
この説明は間違いと言わなければならない。
将門の父の平良将が蝦夷の反乱の鎮圧を任務とする鎮守府将軍であったことが典型的なように、
武士は初めから国家の軍事力として、民衆の抵抗を抑圧することを任務として登場してきたと考えるべきである。

宮地正人・木村茂光(シグマベスト 受験・日本史B)