>>133
そんな細けー事にこだわって言ってるんだったらそもそも草薙剣は剣じゃねーだろ

草薙剣はスサノオが八岐大蛇を退治したところ尾から出てきて、
以降スサノオはこの功績によつて出雲に王国を築く事になるが
そもそもシルクロード経由で伝わったとされるヘラクレスとヒュドラの戦いが
投影されたとされているヤマタノオロチからして、蛇とかドラゴンの事じゃない。

『日本書紀』では八岐大蛇は松や柏が背中に生えていて、八つの丘、八つの谷の間に延びていた。
頭上には常に雲がかかっていたとある。
ここからも生物ではなく自然そのものの比喩なのは明らかだ。

頭と尾はそれぞれ八つずつあったというが、これらの「八」はただ「非常に沢山」の意味しかなく
本当に八本だったという事ではない。(「八百万」とかも同じ)
一般的には非常に沢山分岐し、恵みを齎すかわりに
ひとたび大雨となれば氾濫して甚大な被害を齎した出雲地方の大河を
怪物になぞらえたものだと言われている。

高天原を追放されてこの地にやってきたスサノオがそれを切りまくって退治しというのは
流域各地で山を切り崩して大規模な治水工事をしたという事、
その最後に尾から剣が出てきたというのは
これらの功績で王権を手にしたという事の比喩だと言われている。
剣とは「権」の転訛で、権力の象徴としてのレガリアだ。

またあるいは動乱を避けて朝鮮半島からやってきた金属精錬集団が、
各地の山を切り崩して河を汚し、炉を作って最後に剣を作り上げた事を示すものだという。
(ヤマタノオロチの鬼灯のように赤い眼というのは炉の暗喩)