わたしの名前、ゆりって言うんだけど、この名前のせいで子供のときから
「レズだ!レズだ!」って言っていじめられ続けたの
体つきも貧相だったから小・中学校ともロクな想い出もない。
高校に入学してから少しでもいじめから逃れてやろうと思って親友を作った。
ここでもやっぱり「レズだ!レズだ!」ってからかわれたけど、気にせず一生懸命親睦を深めた。
丸一年が経った頃にはわたしの精神は見違えるほどたくましくなった。
いつの間にかわたしのことをからかう子はいなくなっていた。
そんなある日、学校の帰りに中学のときの同級生とばったり出会った。
忘れもしない、三年間わたしをいじめ続けた奴だ。こっちを見てにやにや笑っている。
わたしは無視することにして、そいつの脇を通り抜けようとした。そのとき
「レズだ、レズがいるぞー」そいつが小声で囁いた。
わたしの血管がブチ切れた。もう昔のわたしじゃない。そいつの胸倉を掴んで近くの資材置場へ。


そいつも最初は顔を真っ赤にして抵抗したけど、わたしが変わったことに気付くと真っ青になっていった。
腹に一発、ゆりドンを食らわすと簡単に倒れこんだ。一年間親友と磨き続けたゆりドンだ。
わたしは髪の毛を掴んで、そいつを這いつくばらせた。
「二度とレズだって言うな!」
「悪かったわ!許して!」そいつは泣き叫んだが、わたしは許さなかった。
わたしのゆりドン、一発、一発が過去への復讐となった。
どれぐらい続いただろう、相手が失神しそうになるのを見ていよいよ仕上げに入る。
残りの全精力を費やして突きまくり、フィニッシュはそいつの顔面にぶっかけた。いっぱい出た。
「二度とレズだって言うな」
ペニバンを外しながら最後にもう一度そう繰り返して、わたしは立ち去った。
心も体もすっきりした。
レズで本当に良かった。