●若きジュウケイは宗武から第2代北斗琉拳伝承者に指名されたが、世間(特に北斗宗家)から魔道と虐げられる事を不満
に思っていた。羅門からも「今度そちら(台湾)の泰聖殿に行くが、天授の儀は劉家拳が魔道に堕ちた事を理由に中止する」と
手紙で告げられ、その悔しさの余り遂に魔界入り。姪(拳志郎の次女)に会う為台湾に来た羅門だったが、ジュウケイの返事
の手紙が余りにも異様だったので心配になってまずジュウケイに会いに直接家まで行った。羅門とジュウケイは互いの電話
番号は教え合っていなかった。「羅門来台」の報を聞いたジュウケイは止める妻子まで殺して泰聖殿へ向かった。入れ違い
だった。羅門は瀕死の「ジュウケイの妻」(すぐに死亡)から事情を聞いて事態の深刻さを知り、「妻子の遺品」を持って泰聖殿
に駆けつけ、ジュウケイの目を覚まさせて改心させた。ジュウケイは後悔して北斗琉拳を一度封印し、守護僧として北斗宗家
に臣従する事を誓い、道場の一般生徒達には拳法の基本だけを教えた。
●羅門は宗家に嫁いでいた姪の初めての出産に立ち会う為台湾に来た。そして「ヒョウ」の名付け親になった。姪の夫(太炎
と梨花の長男)は空港まで車で羅門を迎えに来ていた。ジュウケイは「北斗宗家の妻子(ヒョウを身籠った姪)及び羅門(龍拳)
抹殺」を目的として泰聖殿に来た。姪は次にもし子供が生まれても同じく名付け親になってくれる様羅門に頼んだ。「姪の夫」
は泰聖殿に戻ってきた時羅門と別れて真っ先に妻の元へと向かった。「姪の夫」は後に妻がケンを身籠った時、事情は不明
だが台湾か日本で死去する。「姪(拳志郎の次女)」が日本の羅門邸での出産を決意する背景にはこの事が関係している。
●羅門は実は姪の1人である「カイオウの母」と「劉宗武の息子」の結婚には猛反対で、「奴の所に嫁ぐなら勘当だ」と言い
渡し、縁を切っていた。だからラオウとトキの事もずっと後になるまで知らなかったのである。「カイオウの母」は、カイオウにも
ジュウケイにも「自分の父親が霞拳志郎である事」を最後まで明かさず、「カイオウの頭にも拳志郎と同じ星型の痣がある事」
は夫婦間だけの秘密にしていた。