●拳志郎は洛陽の白馬寺を訪ねた際に「潘兄妹の守護」を頼まれたんだろう。エリカは拳志郎の養女となった縁で、孫に
「リン」と名付ける。「リンの中国名」として考えられる「琳、玲」(「鈴」は中国名では殆ど使われない)は「光琳の琳、玉玲の玲」
である。多分エリカは、引き離されて他家に引き取られていく孫娘に、潘兄妹の様に逞しく生き抜いて欲しいという願いを
込めて「リン」と名付けたんだろう。「北斗宗家の男には代々最強の拳士が仕える」という、ヒョウが言っていた掟を拳志郎は
守ったんだ。でないと「英雄守護」の筈の北斗神拳伝承者が「中国マフィアの用心棒」に甘んじる筈が無い。これなら、ケンが
バットに使った「1度しか使ってはいけない『甦りの秘孔』」を光琳に使ったのも頷ける。『甦りの秘孔』に「1度しか使っては
いけないという掟がある」という推理は、心臓や内臓を抉られてるバットを救えるならシュウやフドウやタキらも救えた筈だから
である。
●シュケン系北斗宗家は洛陽の白馬寺が本拠。
●ルイは「瑞」。「王へん」で天帝を表現しようとした武御大は正に天才。
●潘兄妹の養父である魏教父は、実は「劉家拳→極十字聖拳」の魏瑞鷹の実兄。魏姓という事はこの兄弟は白馬寺と同じ
「洛陽」の生まれなんだろう。魏教父は白馬寺に頼まれて潘兄妹を育てた可能性が高い。
●「魏瑞鷹が彪白鳳の親に渡した大金は暗殺稼業で儲けたもの。瑞鷹は乞食僧の風体でターゲットに近付き、油断させて
いた」。こう考えていたが、兄と考えられる魏教父が裕福である事から、彼や杜天風から援助を受けていたのかも知れない。
●紅華会の幹部に義肢等を提供したあの上海の科学者達には魏瑞鷹も杜天風の部下達も世話になった。杜自身ももう1つ
の顔は「天才発明家」だ。これらの縁で瑞鷹は杜に極十字聖拳の基本を教授したのかも知れない。それが「瓶斬りの秘術」
だ。