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海洋研究開発機構(JAMSTEC)HPより

「まんとるプロジェクト」のミッション
〜人類未到のマントルを掘る〜
私たちの暮らす地球の体積の約8割を占めるといわれるマントル。
これだけの部分を占めるだけに、地球を理解するうえで欠かせない対象であり、
様々な研究がなされてきています。
しかし、マントルそのものを直接手にした人は誰一人いません。
この人類未到のマントルに挑むのが「まんとるプロジェクト」です。
「ちきゅう」によるマントル物質の直接採取を目標に、関連する様々な調査や研究を行っています。

技術的課題
マントル到達には、3つの大きな壁が立ちはだかります。
それは、「深い水深」「硬い岩石」「熱」です。
掘削には、海中に長い管を下し、その中にドリルを通します。
候補地の水深は約4000メートルありますが、現在の鉄製の管は重すぎて海底まで延ばせません。
海底下の岩石は非常に硬く、ドリルの刃がすぐに摩耗するので頻繁に交換が必要です。
交換のためには4,5日もかかるので、マントル到達のためには1年以上の時間がかかってしまいます。
ドリルが到達するマントル最上部は、200度以上の高温になると予想されるので、
この温度に耐えられるドリル部品を開発することが不可欠です。
候補地点の調査を進めると同時に、これらの技術的問題を解決することを目指しています。