バレ。

目が覚めると、そこは暗い路地裏だった。
目の前には異様な化粧をした妖怪みたいな女がいた。
第1巻で出てきた村田真由子だ。

そう、2巻以降は罪悪感で頭がおかしくなったウシジマの妄想だったのだ。
ウシジマはそのままベムを崇拝し、陶酔した目つきで路地裏で念仏を唱え続けていた。

「ああなったらおしまいだな」
路地裏を一瞥してマサルが呟き、去っていった。