270話(2巻-5話目or6話目)「壮途」

走り去る軽トラを見ながら坂崎「フン!やっと帰ったか‥」「よし!やりおおせたぞ!情に流されず悪魔を退けた」「朝からいい仕事をした!」「守ったんや!わいは家族を!美心を!(美心の絵)」
門のところに数枚散らばる一万円に気づき拾い始める坂崎「あ?もう、ちゃんと拾っていけよ」「ニセ札なんかが散乱してたら、ブラック‥闇社会とつながりがある家、怪しい家と近所から思われるやろ!」「ったく!」
一万円をまじまじと見つめて坂崎「しかし、よう‥出来とるの」「が‥本物はニオイからして違うんや、特有の‥‥」クンクンと匂いを嗅ぎ始める坂崎
一万円をスリスリと触り始める坂崎「触った感じが‥」
一万円のスカシを確かめる坂崎「スカシが‥」すべてが本物を示していることでざわつく坂崎
坂崎「あ、ああ、そうか!そりゃあそうだ!束の一番上は本物や」「ニセ札は2枚目から」ニオイ・感触・スカシを確かめる坂崎。慌てて三枚目・四枚目も同様に確かめる坂崎。驚愕しながら「え?」と呟く坂崎
信号で停車中のカイジ達の軽トラ。バックミラーに人影を認めてチャン「あ?」「カ‥‥カイジさん」「走ってきます!さっきのおっちゃん!」一万円を握りしめて必死に走ってくる坂崎。軽トラから出るカイジ。
坂崎「カイジく〜〜ん!」
カイジ「おっちゃん!」
カイジに追いつき、息を切らせて坂崎「どういうこと‥?」「これ!本物やないか!」