【小百合くん】
O 話
>>207の続き
電話の相手は先週会った猪瀬のヤクザ、元モンスター連合総長の滑川だ。
滑川「よぉウシジマ。この前会った猪瀬のヤクザだけど覚えてるか?」
ウシジマ「はいまぁ。」
滑川「お前の話を理事長にしたら、理事長がお前に会いたがっててよ、今からそっち行くからお前の事務所で待ってろよ」
ウシジマ「いや無理っすよ。うち細かい商売やってるしケツモチつける余裕なんてありませんよ」
滑川「ふかしこくな!お前が稼いでるのは知ってんだよ!」
ウシジマ「まじ無理ですって」
滑川「てめぇ意味わかって言ってんのか?断るにしろ直接会って言えよ。」
ウシジマ「わかりました。でも事務所来られるのは困るんで自分がそっちまで行きますよ。」
滑川「じゃあ今からうちの事務所まで来いよ」

こうしてウシジマは猪瀬の事務所へ向かうことになった。
ウシジマは柄崎をおいて一人で猪瀬組の事務所に向かうことにした。
柄崎「自分も行きます!一人で行くなんて危なすぎますよ!」
ウシジマ「こういう時は一人で行くもんだろ。俺達みたいなのがヤクザになめられたらすぐに喰われちまう。」
そういうとウシジマは新車のリンカーンのナビゲーターに乗り込み猪瀬組の事務所へ向かった。

猪瀬組の事務所は歓楽街から少し外れたところにある。日が暮れそうな頃、猪瀬組の事務所に着いた。
とあるビルの二階と三階に入っている猪瀬組の事務所。七階建てのビルなのに一回の飲食店と猪瀬の事務所以外はどの階もテナントが入っていない
ウシジマは階段を登り入り口前に立ちインターホンを鳴らした。
「‥はい。」 低い愛想のない声だった。
ウシジマ「そちらの理事長に会いに来たウシジマですけど。」
するとインターホンは切れ、しばらくして事務所のドアが開いた。立っているのは滑川だった。
【続く】