【小百合くん】
L 話
>>197の続き
その時だった。突然玄関から数人の強面のヤクザのような男達が土足で入ってきた。近藤を見るなりいきなり殴り飛ばし、三人で近藤を羽交いじめにした。
「お前が裏ビデオやっている近藤だな?」 ヤクザの一人が近藤である事を確認する。
近藤「え?なに?いきなり?わけがわからないんだけど!」近藤は困惑しながら叫ぶ。
すると一人だけ立っているヤクザの中心的存在のような男がしゃべる。若かりし頃の滑川だ。
滑川「猪瀬組だよ。」
近藤「え?猪瀬?ヤクザが一体何の用なの?」
ヤクザがまた近藤の顔を殴る。むせぶ近藤。
滑川「お前がやっている裏ビデオのせいででこっちの裏ビデオがまったく売れなくなってよ。こっちのシノギ潰れかけてんだよ」
滑川「うちが仕切ってる歓楽街のビデオ屋にもお前のビデオが流れてきてるんだよ。それにお前ケツモチどこもついてないらしいな」
近藤「ケツモチはいませんが、歓楽街にさばいてるのは俺じゃないです!俺はブローカーの奴に売っているだけなんで勘弁してください。」 
滑川「あぁブローカーの奴はもう捕まえたよ。でもそいつ全く金持ってねぇしよ。ただケツモチはいたんだわ。だからまずケツモチいないお前からケジメとるぞ。」
滑川「おいお前らこいつ拉致るぞ。あのでかいキャリーバックに詰め込め。」
近藤「まじ勘弁してください!金なら払うんで!」 必死に命乞いしながら逃げようとする近藤。
しかしまたヤクザから殴られ黙らされてしまい、口にはガムテープを何重にも巻かれてしまう。そして無理やりキャリーバックの中に詰め込まれてしまった。
突然の出来事に小百合は顔面蒼白だった。そして滑川は小百合の方を見た。
滑川「おいお前らこの女も一緒に連れていけ!」
その一言に、震えあがってしまい声も出ない小百合。
なすすべもなくヤクザ達に連れていかれる小百合とキャリーバッグに入れられた近藤。
そして最後に滑川はウシジマと柄崎を見た。
【続く】