【小百合くん】
K話
>>196の続き
近藤が玄関のドアを開けるとそこには若かりし頃のウシジマと柄崎がいた。
ウシジマ「よぉ近藤さん」近藤の顔をじっと見つめるウシジマ。
近藤「あぁウシジマさん!返済のことだよね?」慌てて答える近藤。
柄崎「返済のことだよねじゃねぇよ!返済日は昨日じゃねぇか!昨日は電話もでねぇしよ!」すごむ柄崎。
近藤「ごめんちょっと昨日は忙しくて電話出れなくてね!でいくらだっけ?」
ウシジマ「裏カジノで貸した30万に利息は15万って言ったでしょ。」
近藤「あーそうだったよね。45万は今足りないからコンビニでおろして払うよ。」近藤はそう言って外に出ようと靴をはこうとする。
ウシジマ「近藤さん飛ぶ気だったの?奥にキャリーバッグがあるけど」ウシジマは少し開いたリビングのドアの奥に、キャリーバッグがあることに気づいてそう言った。
近藤「いやまさか!ちゃんと返済するつもりだったよ!」さらに慌てて嘘をつく近藤。
柄崎「てめー嘘つくんじゃねぇぞコラァ!」大声で怒鳴る柄崎
ウシジマ「まーいいよ。目の前にいるし。じゃあ延滞料と手数料で35万追加。合計80万払って。」
近藤「は?80万?」「ちょっと高すぎでしょ!」
柄崎「当たり前だろ!お前飛ぼうとしてたんだからな!本当はもっととってるんだよ!」
近藤「わかったよ。じゃあ80万ね!」
するとウシジマは玄関に女性用の靴が一足あるのを見て近藤の家に上がっていった。
近藤「ちょ、ちょっと、どこ行くの?」
ウシジマは構わず真っすぐリビングへ入っていく。
リビングに入るとソファーには小百合が座っていた。突然の出来事に驚く小百合
ウシジマ「何歳?」小百合を見てそう言った。
小百合「え?えっと中3っ」慌てて答える小百合
ウシジマ「ふーん」
近藤「ちゃんとお金は払うからもういいだろ!」ウシジマを促す近藤。

その時だった。突然玄関から数人の強面のヤクザのような男達が土足で入ってきた。近藤を見るなりいきなり殴り三人で近藤を羽交いじめにした。
【続く】