【小百合くん】
A話
>>174の続き
そしてそれはある日の放課後だった。ふと、小百合の脳裏に死にたいとい想いがよぎり、小百合は自殺という衝動に駆られてしまう。そして自然と自宅マンションの屋上へ足が進んでいく。
屋上に到着し13階もあるマンションの屋上から地面を見下ろした。
しかし自殺を決意したはずなのに足が震えてなかなか踏み出せない。実際に死に直面するというのは、小百合が頭の中で考えるより恐ろしいものだった。小百合は死への恐怖から逃げるように屋上から引き返した。
小百合は複雑な気持ちだった。やっぱり死ぬのは怖い。でもそれよりも明日からまた地獄のような学校生活を過ごさなければいけないことを考えると憂鬱でしかたなかった。
翌朝重い足を引きずりながら学校へ向かい、いつもの席でのいつもの朝のホームルームが始まった。
しかし担任の口から出た言葉が衝撃的だった。
【続く】