原作では、帝国、同盟、フェザーンの勢力比が、
帝国+フェザーン>>>同盟
帝国<<<同盟+フェザーン
こんな風に、フェザーンを完全に敵に回してしまうと圧倒的に不利になる様に、常にバランスを取っていた。
帝国がフェザーンを併呑しようとしたら同盟に近づいて見せ、逆に同盟が手を出そうとしてきたら帝国にすり寄って。
同盟に勝たせ過ぎないように、帝国に勝たせ過ぎないように、情報を操ったりもしていた。
そうやって三竦み状態を維持していた。
別に、フェザーン回廊を通過するという策を、他の奴らが思い付かなかったわけじゃない。
手を出せなかっただけ。


だが同盟の惨敗とラインハルトの改革によって、たとえ同盟とフェザーンが組んでも帝国に対抗できないというレベルまでバランスが傾いてしまった。
ラインハルトは、その勢力図の変化にいち早く気づき、それに対応した策を実行しただけ。