>>861
これのことじゃない?

「よしえさん」8巻あとがき

 一年ほど前にアフタヌーン誌の編集長から『「よしえさん」をイメチェンしてほしい』との
依頼がありました。
今のアフタヌーンの若い読者にも受けるような設定・展開に変えてみないかということでした。
でも、そうなると私が描きたい子供ネタ、家庭ネタは減ってしまいます。
と言うか、ほとんど思うようには描けないでしょう。
 それに、イメチェンと言っても、現在のアフタヌーン誌の作品群にはファンタジー系と言いますか、
絵が緻密で、しかもいわゆる「アニメ絵」と一般には称されるタイプの絵柄で、テレビゲームの
RPGみたいな世界観設定とストーリー展開がなされる同人誌系のオタク的な楽しみ方が
追求されているものが多くなってきて、無論それはそれで優れた漫画文化の中の一ジャンルだと
素直に思いますが、そういう作品が居並ぶ中、私のような作風の漫画家が無理にそこに順応しようと
しても、結果的に自分の個性を殺してしまう可能性が高いと判断しました。
 というわけで、編集長と相談した結果、『よしえさん』は8巻で連載終了するということに
決定した次第です。