ごめん、正しくは「不自由の沼のこと」だったわ。


もう一つ、『複数の「ヒロシマ」 記憶の戦後史とメディアの力学』。
これに載ってるこうのさんのインタビュー、質・量ともに最高だと思った。

例えば、『桜の国』の当初の構想では、七波は凪生といとこ同士で、
凪生にひそかに片思いしている設定だった、とか。
これを知ってから読み返すと、意味がぜんぜん違ってくるんだよね。
東子ちゃんみたいになりたいとか、最後の「このばか」とか。

また『この世界』に、わかりやすい戦争責任者や被抑圧者が出てこないのはなぜか、とか。
実はこれが『この世界』を描くにあたっていちばん注意を払った箇所なんだって。
これもすごいことが書いてあったんだけど、自分には短くまとめられないんで略。