>>671
賢治の出身地は5〜6年に3回とか、半分以上の確率で不作や飢饉に見舞われるような痩せた土地らしい
自身は苦労を知らない裕福な家だったけれど、大半の住民である小作人の生活はそれはひどいものだという
日常食べる米にも大根を混ぜて量をごまかし、常時どんぐりを貯蔵して
それを少しずつ切り崩して食べ、それでも立ち行かないと若い娘は身売りされる
そういう地獄に心を痛めたのが宮沢賢治だ
彼らを救済したい一心で化学的農法の大切を説き、信じてもらうまではときに私財で負債を肩代わりした
貧困の底に喘ぐすべての人々を助けたい、そればかりが願いであり原動力だった

っていうバックボーンを頭に入れたら理解できる著作はいくつかあるんじゃないかな
人々の救済を考え続けたら最終的に宗教に行き着くのも無理からぬ帰結ではないだろうか
こないだ図書館の児童書コーナーで借りて読んだばかりのタイムリーな知識です