今日(8月15日)は終戦記念日。

これは現代人にはかなり想像しにくい点だけど、
当時の日本人の死生観は、国のために死ぬことが当たり前で、
自分が天寿を全うできるとは誰も考えていない。
特に右手と晴美を失ってからのすずは、ずっと自分の死に場所を探している。
玉音放送を聞いてすずが怒るのは、国にその梯子を外されたから。

敗戦時のすずの怒りが唐突だと感じている人は、たぶんここがわかってないんだと思う。
自分も何度か読まないとはっきりわからなかった。