>>733
この記事の内容が良いね 顧客満足度ばかり追求し過ぎると破壊的イノベーションに駆逐されるってことだ


携帯電話では、90年代から00年代にかけてiモードなどドメスティックな技術で高機能の製品を生み出し、
あるいはシャープのザウルスやソニーのクリエのような斬新なPDA(携帯情報端末)も存在し、
さらにソニーのウォークマンは音楽受容のイノベーションを起こした。だが、Appleによる破壊的イノベーションによって、
現在のスマートフォン市場では見る影もない。
現在の世界シェアは、先頭のサムスンをシャオミやファーウェイなどの中国メーカーが追う展開だ。


経営学者のクレイトン・クリステンセンは、1997年に上梓した『イノベーションのジレンマ』でこう記している。

最高の顧客の意見に耳を傾け、収益性と成長率を高める新製品を見いだすことを慣行としている企業は、
破壊的技術に投資するころには、すでに手遅れである場合がほとんどだ。
――クレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ 増補改訂版』序章(玉田俊平太監修・伊豆原弓訳/翔泳社/Kindle版)

 ジャニーズをはじめとする日本のアイドルがいま直面しているのも、この困難さだ。
囲い込んだ顧客に従来型の満足度の高いサービスを提供し続けた結果、新しい音楽と斬新なダンス、
そしてラグジュアルなミュージックビデオを送り出してきたK-POPにマーケットを奪われ続けている。