(続き)
ガチャ。扉があいてすうがはいってくる。
「すーちゃん、随分遅かったね?」
「あちこちで捕まっちゃって、ごめんごめん。で何か話できたの?」
「うん、ゆいの代わりの人選。本当は嫌だけど、
後輩にチャンスをあげると考えるととか。」
「まあそんなの偉そうに言える立場でもなくて、
可愛い後輩達に助けて貰えたらって感じかな。」
「すうちゃんは思い浮かぶ人はいる?」
「うーん考えたこともないからね、、、ゆいのダンスが出来る子か。
ダンスでぱっと思いつくの一人いるけど」
「誰?」
「それが、言いにくいんだけど、さくらの子じゃないんだ」
「え?すうちゃんの知り合いでさくらじゃないと、、、ひめたん?」
「いやいや、おねえは無いわ。もうセラピストどっぷりで
業界に戻る気持無いよ。それにベビメタのダンスは
ひめたんに向いてない。古い知り合い。」「誰?」
「うーん、やっぱり今は止めとく。よく考えて話すよ。
二人は推しの子だせたの?」
「うん、もあは華と華乃のハナハナコンビ。」
「ゆいは愛子と百々子」
「ふーん、なるほどね。私は卒業してから、ゆいたちの学年より下は
あんまり絡みなかったからなー。ダンススキルはMIKIKO先生がよくわかってる筈だから、選んだ子の適正は判断してくれるよね。」
「じゃあ。今度会うまでに皆の意見纏めとこうよ。」「わかった。」

「ねぇゆい、ゆいの代わりをたてるって頼み、私達辛くて嫌だけど、
それを聞くんだから今度は私達の頼みも聞いて欲しいの。」
「うん、これだけ迷惑掛けてきたもん。なんでも言うことを聞くよ。」
「本当に何でも聞く?」「うん。今のゆいのできることなら。」
「できることだよ。じゃあ言うよ。ゆいがこれから、
もしベビメタから一時的に離れても、そして例え脱退しても。
例え別の仕事をしてもね、、、」「うん」
「私達はゆいの場所を無くさないように、ベビメタを守って、
いつかゆいが戻りたいって思ったとき、そして体も大丈夫に
なったときに戻って来るのを待つよ。どんなに待つのが
長くてもずっとね。」
「すうちゃん、でもゆいはもう、、、」
「だから、ゆいはまず腰を直す。次は体の負担の少ないお仕事頑張る。
そして前から色々やりたかった夢を叶えて。
そしてその次には、もう一度私達3人で同じステージに立つこと。
踊らなくてよいから。それはずっとずっと先かもしれないけど、
いつかね。これを約束してほしい。」「、、、、」
「ゆい、もあからもお願い。私達ずっと一緒にやってきたよね。
離れてるのが辛いの。だからいつかまた一緒にやるのを
心の支えにして頑張るから約束して。」
「、、、うん。分かった。きっと、もうすぐ事務所からはゆいが抜ける発表があると思う。手続きとしてそうしないと次の子が入れないから。だからYUIMETALは皆の前から消えます。
でもすうちゃんともあが、ゆいのこと想っててくれるなら、
こんなにダメなゆいを許してくれるなら、いつか分からないけど、
また一緒にやらせて下さい。約束するよ。
すうちゃん、もあ、さくら学院で二人に会えて良かった、
ベビメタで一緒に過ごした時間、本当に楽しかったよ。
ありがとう。本当にありがとうね。そしてごめんなさい。
これで本当にさよならだね。」
「ゆい、私達は諦めない。絶対に諦めないからね、ゆいのこと。
私はさよならはいわない。ヘビメタ頑張りながら、ずっと待ってる。」

(以上。妄想劇場最終回w)