*☆+゚杏奈 (p・ω・。q)゚超絶Fantastic+.★*

Q. 漫画においてメンタリティはどのくらい大切か?

人間、年をとると丸くなると言うけど、実際にそれはあると思う。
色んな事に無関心になるし、積極性も無くなるし好奇心も無くなるし、瞬発力も持続力も無くなるし
新しい何かを始めようという気持ちもなくなっていく。
僕はそれは『退化』だと思うし、そうした変化には徹底的に抗っていきたいと思っている。

漫画に対しても“老い”というものはある。
どの年齢で老いるかは人によるけどね。
漫画が成功して、ある程度の年月を経ると、ほとんどの漫画家は絵が雑になったり演出が大雑把になったりする。
生活の安定や充実と引き換えに、漫画に対してのハングリー精神が無くなるんだ。
僕はまだ成功してないので、そうした現象に対して抗えなくなった漫画家を非難する事は出来ないかも知れないけど
少なくとも読者として、あるいはこれから漫画界を牽引していく漫画家として言えることは『徹底的に抗え!』ということだ。

Q. 「老い」を感じる瞬間はあるか?

街を歩いていて、前の信号が赤になりそうな時、“走る”という行動に対して億劫になるときがそれだね。
次、青信号になったらゆっくり渡ればいいやって考えがよぎるその瞬間に「ああ、これはダメだ」って思うかな。
そう、そこも積極的に抗っていきたいポイントだよね。
僕は常に若々しいメンタルを保っていきたい。

Q. 見習うべき人物は居るか?

若い頃のミハエル・シューマッハ、木村拓哉というのは見習いたいメンタルだよね。
彼らの20代の頃というのは、自分以外敵に見えてるんじゃないかというくらいギラギラしていたし
野生の猛獣のように鋭く尖った雰囲気があった。
そして彼らは能動的だったし、行動力があったし、積極的に思い立った事を即実行していた。
一挙一動が自信に溢れていたし、すごく迅速に物事をテキパキこなしていた。
僕の父親も若い頃はそうだった。
父親は英語も中国語も出来たし、海外にバリバリ出張していてバリバリ仕事をこなしていた。
365日のほとんどを仕事に捧げていた。
僕は子供の頃、家庭を顧みないワーカホリックな父親が好きじゃなかったけど
今は、そのメンタルは仕事人としては かなり素晴らしいものであった事を認めている。
そういう「野生の猛獣」のようなメンタルを僕は持っていきたいと思う。

Q. なぜ、そう思ったのか?

最近、体調を崩してしまい、あまり努力に向かう事が出来なかったんだけど
その時に「老い」というものを実感したんだ。
若い時は体調を崩しても仕事は休めなかったなあとか色々な事を考えて
自分が知らず知らずのうちに失ってるものに気付いたんだ。
そして、若い頃のミハエル・シューマッハや木村拓哉の動画を見て思った。
僕は常に彼らのようにありたいと。
生活態度から徹底的に見直していきたい、それが史上最高の漫画家への土台になるはずだから。