*☆+゚杏奈 (p・ω・。q)゚超絶Fantastic+.★*

Q. 漫画にすぐ取りかかれる人が漫画家になれるという意見をどう思うか?

そういう見方も出来るし、僕もプロデビュー後はそうありたいと思っているよ。
僕の理想は瞬間的に色々なアイデアを思いついて、それを形に出来る魔法使いのような漫画家だからね。
でも、そのためには色々と準備が必要なんだ。
何度も言ってる事だけど、エベレストを目指すなら その辺の山を登る感覚で臨んではいけないという事。
単に“漫画家になりたい”というだけなら別だけどね。
でも、実際、漫画家になってからが勝負だろう?
新人賞だけ通過して、その先の荒波に夢を打ち破られた人がどれだけいる事か。
彼らは億の金も数千万の金も見る事なくペンを折る。
僕は荒波の向こう側の楽園を見据えているんだ。
だから僕は逆の事を言うね。
「漫画を描くな、しっかり準備をしろ」とね。
まあ、誰にでも当てはまるアドバイスではないと思うけどね。

Q. 一般的には「漫画をどんどん描け」という方がアドバイスとしては正しいように思うが?

それがハマる人もいると思う。
結局、人によって違うんだ。
「漫画をどんどん描け」というアドバイスがしっくり来る人もいるだろうし
「漫画を描くな、しっかり準備をしろ」というアドバイスがしっくり来る人もいる。
低い山でも山は山だ!という考え方もあるし、高い山じゃなきゃイヤだ!という考え方もある。
100メートル走ならスタートダッシュした者が圧倒的に有利だけど、マラソンはそうじゃない。
足を溜めて溜めて前に進んで行かなければ潰れてしまう。
目標地点が遠かったり高みにあるのであれば、長い目でしっかり準備を整えなければいけない。
ダッシュでどうにかなる問題じゃないんだ。

僕と他の人たちの考え方の違いはシンプルだよ。
「史上最高の漫画家になる事を目指してる者」と「漫画家になることをゴールにしてる者」
その違いだ。