秋元と欅坂46のロック部門進出

そんな欅坂46だが、これまでの秋元氏プロデュースグループとは違う方向性のプロモーションを展開している。
「アイドル誌だけでなく、音楽専門誌への露出を重要視していますね。特に、ロッキング・オン系。『ロッキング・
オン・ジャパン』4月号では平手のソロインタビューも掲載されましたし、今年の夏のROCK IN JAPANにも欅坂46は
出演します」(音楽誌ライター)
欅坂46がロック方面に進出しようとしているのには、理由があるという。
「秋元氏は雑誌メディアを重要視していて、編集者との関係性をしっかり築くことで、継続してその雑誌に登場させる
という戦略を組んでいます。現状、AKB48と乃木坂46の貯金があるので、アイドル雑誌についてはわざわざ売り込ま
なくても、欅坂46は簡単に登場できる。だからこそ、新規顧客を求めて、音楽専門誌に売り込んでいるということです。
かつてジャニーズ事務所は嵐を売り出す際に、ロッキング・オン系の雑誌をうまく活用して、アイドルファン以外の層
の開拓に成功しているので、そのあたりをモデルにしているのでしょう」(同)
そんな欅坂46だが、冷ややかな目線を向ける業界関係者も少なくない。
「昨今のアイドルシーンは、楽曲やパフォーマンスのクオリティーが高くないと認められないという流れがあるんですが、
秋元氏プロデュースのアイドルについては、古くからクオリティーについてはまったく評価されていません。秋元氏とし
ても、そこに対するコンプレックスがとにかく強い。だから、欅坂46では楽曲やライブパフォーマンスで認められたい
という気持ちがあり、ロック方面にアピールしているということのようです。ただ、実際にパフォーマンスがすごいかと
いうとまったくそんなこともなく、楽曲もワンパターン。正直、音楽関係者は苦笑いですね」(同)
欅坂46がアーティストとして飛躍するのか、それともこれまでの秋元氏プロデュースアイドルと同じような存在のままで
いるのか、この夏のロックフェスがターニングポイントとなるかもしれない。