イソップ寓話に、「すっぱい葡萄」というキツネの話がある。

おいしそうなぶどうを見つけたキツネが
それを取ろうとするのだけれど、高い所にあるから届かない。

何回跳んでも届かないのでとうとうキツネは
「どうせあのブドウは、すっぱくて美味しくないや」
と言って去る、というお話。

この話は、心理学で「防衛機能」とか「自己正当化」の比喩として用いられる。

本当は手に入れたいのに手が届かないと思うと最初から欲しくなかったんだ、とかあれには価値がないんだ、とか思うことで心理的な安定を図る、というもの。