2万ドルで車を買う場合を考えましょう。
車を買えば、2万ドルが消えることは誰でもわかりますよね。
でも、ほとんどの人は、リースやローンで買うことの意味を理解していません。
彼らがやっているのは、「この車を買うのに2万ドルなんて払いたくないよ。
もっとたくさん払いたいんだ」と言っているようなものなのです。
おそらく、これまで考えたことがなく、しかし、ぜひ考えてもらいたいことがあります。
それは、現金2万ドルで車を買ったとき、その車の費用は2万ドルよりはるかに大きいということです。
あなたのために働いてくれるはずだったお金がなくなったことで、機会損失が生まれています。
投資せずに何かを買ったとき、機会損失が生まれます。
2万ドルを利回り8%で運用すれば、1600ドルの利息が得られます。
つまり、2万ドルで車を買ってしまうと、実は2万1600ドルを失っているのです。
最初の2万ドルと、それが生み出すはずだった1600ドルの合計です。
これは1年目だけの話で、この機会損失は毎年上乗せされます。
10年間で考えると、1600ドル×10年で1万6000ドル、
最初の2万ドルと合わせると3万6000ドルになります。
ここまではすぐにおわかりでしょう。
ところが、毎年得られる1600ドルは、それがまた利息を生む原資になります。
これはまだ計算に入れていません。
この二次的な利息がさらに利息を生み出すことを考えると……。
もう十分にがっかりされているのではないでしょうか。
2万ドルを失い、それが毎年生み出す1600ドルを失い、
その1600ドルが生み出す利益も失います。
そのすべてが、あの車を買った結果なのです。