日本+全ての左側通行の国で事情は同じですが、左ハンドル車では、基本的に安全な走行ができません。

右折時、対向車を確認するにあたり、左ハンドルの場合は図の@の位置まで把握できません。右ハンドルの場合は図のAの位置ですでに把握しています。左ハンドル車の見ている位置というのは、もはや確認も何も目と鼻の先です。非常に危険で右折しようにも、出るに出られない。出たと思ったら事故・・・・ということになりやすいです。これは対向車の立場で考えると、その影響がよくわかります。この図の縮尺では衝突地点(★印)までの距離がそれぞれ
@=11m
A=38m
となりますが、50km/h 前後で走る車を考えても11mで止まるのは当然不可能でしょう。ドライバーは、視線の先に対向車が見えなくなったら右折を開始します。しかしこの距離・視界では、左ハンドル車は毎回ほとんどギャンブルですね。対向車がいい迷惑です。

これは、何十年乗って慣れても、根本的に解決できない問題です。また、追越などはもっと危険です。たった一人で道路を貸し切るならともかく、他車との関係を無視して安全は成り立ちませんので、残念ですが左ハンドルは単に「日本の規格に合わない使いにくい物」というだけです。左ハンドルのメリットは、右側通行の国でのみ味わえます