スバルの水平対向エンジンが似非低重心な理由

[PDF] 単気筒エンジンのバランスについて - 明治大学
http://www.isc.meiji.ac.jp/~re00111/contents/43_NoteOfWeightBalance.pdf

クランクピン重心がなぜコンロッドの大端部から少し小端部寄りに位置するか分かるかな?
しかもコンロッド重量の2/3が大端部に有る
これは直列だとコンロッドの重心はクランクピン重心よりも低い事を意味する
(無論ここで言っている各部品の重心は変動し、1回転あたりの平均位置)
ピストン本体がコンロッドの大体半分、ピストン全体でコンロッドの大体2倍の重量
ここにバルブ駆動系の重量を合わせ、やっぱり直列エンジンの重心位置は
冗談抜きにシリンダーブロックとクランクケースの間あたりとなる
一方、排気管だけでなく左右中心式前輪デフにも押し上げられてしまうスバル式水平対向エンジン
http://i.imgur.com/nJvh6ED.jpg
しかも左右中心式前輪デフに押し上げられるスバル式ミッションとプロペラシャフト前端
パワートレイン重心は直列FFとドッコイドッコイ、直列FFベース4WDとだと尚更ドッコイドッコイ
ではなぜスバル車は辛うじて低重心なのか?それはスバル車特有のフロアトンネル設計にある。
最高級FR車もビックリの盛り高いフロアトンネルで辛うじて低重心な状態
フロアトンネルが盛り高い分だけボディ底面鋼板も長くなり低重心となる
だがこれはボディ底面にウェイト鋼板を盛っているのと同じ
プロペラシャフト音振に対応する為の吸遮音振材も嵩む

ただでさえ燃費悪いエンジンに重量が嵩増しして更に燃費を悪くするガラパゴス設計