専門家によるティグアン評抜粋。知名度も個性もボルボに劣るという結論。VWのファンならどうぞ。 

VWティグアンのディーゼルに試乗。少し臭います
2018年10月11日 自動車評論家 国沢光宏 ttp://kunisawa.net/?p=34138

VWは日本に於ける知名度が高かったこともあり、いわゆる殿様商売。積極的に車種のアピールをしてこなかった。
結果『ゴルフ』や『ポロ』、せいぜい『パサート』くらいしか知られていない。

とくに”テ行”から始まる『ティグアン』や『トゥーラン』、昔販売していた『トゥアレグ』となると、これといった特徴もないため
VW好きを除き、知名度ゼロに近い。加えて多くのユーザーが購入時に重視する自動ブレーキに代表される
安全性能もまったく判らない状況。ボルボと好対照 です。

乗るとどうか? VWのディーゼル全般に言えることながら、アイドリングと低回転域は意外に賑やか。
ディーゼルらしい「ド〜」という音を感じる(好み分かれる音質のため一概に悪いと言えない)。
絶対的なパワーは平均レベル。最近甘い評価をする同業者は「トルクある」と書くかも。

少しばかり気になったのがツインクラッチ式のAT。流れの良い道で素直に加速&減速するときは滑らかで
超気持ちよいのだけれど、市街地に多い「走り出しや直後に少し減速し、そこから中途半端に加速」
みたいな乗り方だと、シフトアップしていいのかシフトダウンなのか迷うらしく、違和感あります。

VWと思えないくらいゴツゴツしていた。17インチなら印象良い?  全般的に「意外に普通ですね」という乗り味。

ティグアンはBMW X1やボルボXC40などと比べ、個性薄い。それでいて必要な装備付いた上級グレードだと494万円だ。

また、撮影時にしばらくアイドリングさせていたら、甘酸っぱいニオイ(シリンダー内壁温度下がった時に発生する
アルデヒド系の臭気。規制対象物質では無い)がしてきた。クリーンディーゼル=無臭だと思っていると、
少し期待を裏切るかもしれない。皆さん指摘しないだろうから書いておく。

以上、あまり評価高くないと感じるかもしれないが、ティグアンのメインユーザーはVWのファン層だと考える。