インタビューその2 抜粋
塚本亮司(四輪R&Dセンター技術広報室 主任研究員)
次期NSXの日本側LPL代行
初代NSX(タイプR含む)開発担当

塚本「新型も初代同様のヒューマンセンターを継承しながらも、驚きを感じさせるハードウェアが
    特徴となります。
    継いだ点は、ドライバーが一番気持ちよく走る、ドライバーが昂る、という点で、
    そのためにモーターと過給の力を借りたというイメージです。
    誤解してほしくないのは、リードはアメリカですが、半分くらいは日本のエンジニアも関わっている、
    グローバルチームである点です。
    LPLのテッドも日本人のような考え方も持っています。    
    NSXの意味は、新しいスポーツカーの経験です。
    そのために、新しい価値を入れる、機械ではなく、人間が先行するという考え方が必要でした。
    これがNSXの名を付けたモデルとして大事な部分です。
    『初代を正常進化させただけではダメで、そこが二代目のハードルなのです』
    エンジン横置きの様々なメリットもありましたが、パフォーマンス、
    チームのここまでやりたいという想い、そして必要なパワーユニットとしての選択肢の中で
    判断すると縦置きがベストでした。   
    開発途中のフルモデルチェンジは色々大変でしたが。
    
    (テッド氏が、走る楽しさ、操る喜びは初代が最大のライバルと言っていることについて)
    初代の、誰でも気持ちよくパフォーマンスを発揮できるという考え方は、
    当初はスポーツカーらしくないと誤解されましたが、現在はスポーツカーのスタンダードです。」