新型ハリアーの2リッターターボエンジンは割と古典的な出力特性

まずは最も気になるハリアー2リッターターボの動力性能だが、ゆっくりと発進してターボの性格を観察すると、1600回転以下では駆動力が落ち込む。
もっとも6速ATがトルクコンバーター式だから、少しアクセルペダルを踏み増すとエンジン回転が1700回転付近に高まり、駆動力の低下を意識する場面は少ない。

速度が上昇すると、ATの変速が低い回転域を使わないように制御される。

むしろ気になったのはこの後で、アクセルペダルを60%くらいの踏み込み量に保ちながら加速すると、エンジン回転と車速の上昇が加速度的に活発化する。
感覚的には、ドライバーが意図するアクセル開度以上に速度が高まっていく。最近の欧州車が搭載する小排気量ターボは、過給器を備えない自然吸気の大排気量エンジンに近い運転感覚を備えるから、ハリアーのターボは少し古典的だ。