初期型の冬は厳しい。寒くないのに厳しい。

ガチ初期、沖縄を除けばもっとも温暖な地域なので夏は暑くバッテリーの劣化も激しい。
今は8セグ、SOH=63%。満充電でわずか12kWh強、171GIDs。深刻なのはHx=42.1%。
内部抵抗がこれだけ増えると、充電後にLeafSpyで表示される残容量と、走行中に電圧降下した状態での残容量がぜんぜん違う。
ひどいと15GIDくらい乖離する。充電中はやけに良い値が表示され、走行させたらガクッと下がる。
Hx=60%以上ではまったく見られなかった現象だけど、50%にさしかかると急に残容量の表示が信用ならなくなり、
電圧降下を加味して「経験と勘」を働かせながら残容量を推測するのが常態化した。

今朝は寒冷地の人に言うと笑われるような「寒い日」で、朝出発時点で7℃。
上り坂に差し掛かり出力が25kWを超えるだけでみるみる残容量が減る。
バッテリーが温まって調子が良いときはここまでひどくないけど、バッテリー温度15度未満だと悲惨。

今日は自宅で171GID出発→40km走った時点で66GID。
10分だけ充電して往復96kmを走り切るつもりだったが、初期型はそれでは済まされない。

残り66GID、残距離24kmなどというほぼ空っぽの場合、暖かい日や新型なら、44kWでガンガン充電できるはずが
バッテリーが冷えていると、充電開始5分時点で10kWまで下がる。その後もどんどん下がり続ける。
結局、30分充電しても、4kW、50GIDしか入らなかった。

要は、往復たった100km弱の行程を、フル充電で出発→出先でさらに30分いっぱいに使って充電して、ぎりぎり走り切れる程度。

初期型やべえ。
しかし実際、そんな遠出をする用途にはほぼ使わない。近所回って、駅まで送迎して、という使い方なら、このバッテリーでも普通に実用できる。
今日の行程も、30分充電は実は2回に分けて、トイレに行ったり道の駅のコンビニに行ったりしてそんなに無駄な時間にはならなかったので、
駄目駄目なバッテリーを面白がってはいるものの、不満というほどではない。
いうなればポンコツクラシックカーのポンコツさが良いんだよって楽しんでる人のような気分。

初期型バッテリーを使い続けるとどこまで悲惨な挙動を示すようになるのか、面白がって実験を続けるつもり。