Q.フィードバックゾーンとは?
A.燃料制御の中にある燃料が最も薄く、カーボンも貯まらないゾーンのことです。
このゾーンで走行すると燃費も向上します。
概ね 2000〜2500rpm周辺で、-.40khPa以下のアクセル一定走行(ブースト計の針が動いてない状態)エアコンOFFで入ります。
フィードバックゾーンで3〜4時間ほど走ると圧縮圧力が回復することがあります。
例(2000rpm走行)
5速:80km/h(高速での遠出に。100km/h以上だと風圧で負荷がかかりゾーン外になることも)
4速:60km/h
3速:45km/h(市街地で)

圧縮圧力が回復する理由は、カーボンによる固着でアペックスシールやサイドシールのスプリング性が失われて圧縮が落ちている場合があり、
フィードバックゾーンで長時間走行すると、カーボンが消えてシール類のスプリング性が復活する可能性がある為です。

シール類がすり減ったり欠けたことによる圧縮圧力の低下の場合は、フィードバック走行では回復しません。

フィードバックゾーンに入る為にはセンサー類が正常に機能している必要があります。
フィードバックゾーン対策 交換推奨センサー(FD編)
・O2センサー
空燃比をフィードバック制御する主要部品です。
常に超高温にさらされていて、高O2値が正常に出なくなる傾向があり、燃費も悪化してきます。
・スロットルセンサー
円形の基盤上を物理的に擦っているので削れると正しい数値が出なくなることがあります。
・ノックセンサー
ローターハウジングに直付けで劣化しやすい。
その他、高温にさらされてる場所にあるセンサー類は、
・水温センサー ・吸気温度センサー ・燃料温度センサー

センサーやソレノイド系が断線か短絡かの単純な判断はディーラーのダイアグで知ることができます。
また、トラストのインフォメータータッチ(FD3S専用)で、走行中のリアルタイム情報をダイアグカプラーから得ることも可能です。
インフォメーターは各種センサー値・燃料噴射量・各種燃費なども分かる便利な物ですが、ECU側に負荷をかけていることもあり、各種センサーが正常に働いているかの検査には有用ですが常時使用はあまりお勧めできません。