車の設計に“スパコン”活用へ11月20日 12時51分動画nhk
神戸市の理化学研究所が開発を進める新たなスパコン、スーパーコンピューターを自動車の設計にいかそうと、「マツダ」や広島大学などが参加する共同事業体が発足し、連携して最先端の研究を進めることになりました。
神戸市中央区にある理化学研究所などは、世界最高水準の計算能力を持つスパコン、「京」の後継として、京の100倍の計算能力を持つスパコンの開発を進めていて、3年後の稼働を目指しています。
このスパコンを自動車の設計にいかそうと、「マツダ」を含む自動車メーカー各社や広島大学を含む6つの大学などによる共同事業体が発足しました。
理研によりますと、次世代スパコンを使えば、車の強度や空気抵抗などのシミュレーションにこれまで10日以上かかっていたのが数時間に短縮されるほか、数千から数万ケースの解析が同時に行えるということです。
共同事業体の会長で理化学研究所の坪倉誠チームリーダーは、「車の性能を打ち込めば設計図まで自動でできるようなシミュレーションも次世代スパコンでは可能になると考えている。夢のものづくりの実現に踏み出したい」と話しています。